酒蔵オンステージ ー今月いち押しの酒蔵ー

創業1873年 - 明治6年 「魚沼酒造」

酒蔵オンステージとは、新潟県内の酒蔵全蔵について、
一蔵2ヶ月ずつ、ぽんしゅ館を挙げて押していく取り組みです。
オンラインショップでも実店舗と同様のラインアップをご用意しております。

2024年6月から2024年7月は、十日町市の魚沼酒造を押します!

魚沼酒造 外観

旨口に拘った酒づくり

十日町市郊外の山際に位置する魚沼酒造。主に新潟県の酒造米使い信濃川の伏流水で仕込んだ、辛口の多い新潟県では異色ともいえる旨口に拘る酒蔵です。
魚沼地方は豪雪地ですが、古から続く人々の努力と知恵により、自然に恵まれた地域です。

※魚沼酒造 Webサイトより一部転載

▼今月の「この蔵、この一本」:天神囃子 特別本醸造

▼商品紹介:豪雪地十日町、地元で愛される祝い酒「天神囃子」
▼商品紹介:希少な酒米亀の尾と越淡麗で醸す「縄文の響」

新潟県産の米と 酵母、そして地元の水

魚沼酒造 酒造り

山々と信濃川に囲まれる妻有郷と呼ばれる地域で、冬は2、3m もの積雪がある豪雪地帯。「雪の安定した低温は酒造りに欠かせない麹菌や酵母などに最適な環境をもたらしてくれる。また 同時に雑菌の繁殖を防ぎ、きめ細かい味わいを生み出す。新潟県の酒が淡麗と言われるのは、雪によって“低温長期発酵”が可能だからこそ」。

魚沼酒造の日本酒は、淡麗辛口が多い新潟では稀な昔ながらの旨口が特徴。
米の旨みが最も感じられる旨口を造る蔵だからこそ、酒米に対して強い情熱を持っています。
酒造りに使う酒米のうち、「五百万石」や「越淡麗」は新潟県産の良質なものを厳選。生産量の少ない「亀の尾」は、酒造りに使っている水と同じ水脈が流れている十日町市の農家と契約し、栽培してもらっています。

十日町は米の名産地、コシヒカリを作る農家がほとんどで、酒米を作る農家は少ない中、農家の方々と交渉して酒米を作ってくれる方を増やしたそう。
仕込み水は、魚沼の山々から流れる豊富な雪解け水。ミネラル分の少ない軟水により、まろやかでキレのある味わいの日本酒に仕上がります。そして酵母は一貫して「新潟酵母」を使用しており、新潟県産の米と酵母、そして地元の水で造り続けています。


地元で愛される祝い酒「天神囃子」

魚沼酒造 酒造り

「魚沼酒造の代表銘柄「天神囃子」。 天神囃子とは妻有地方でずっと唄い継がれている祝い唄。
元々は違う銘柄でしたが、1980年(昭和55年)頃、身近に縁起のよい名前があることに気付き変更されました。いまでは地元の祝いの席や吉事には欠かせない祝い酒として地域に根付いています。
そのため、県外に出回るのは全出荷量のわずか1割程度。過去には、特別本醸造酒が全国酒類コンクールの本醸造酒部門で1位を受賞するほど高く評価されたお酒です。

晩酌クラスの酒をうまいと思ってもらいたいと、毎日飲めるような酒の品質を上げるため、普通酒でも精米は吟醸クラスまで磨いているとのことです。

「同じ辛口、旨口でも米の磨きが異なるだけで、味の深みも味わいも違うという世界を楽しんでもらいたい。そのためにも新潟県産の原料にこだわります。普通酒が一番と言われるようになりたいですね」

今月の「この蔵、この一本」

魚沼酒造 天神囃子

魚沼酒造 縄文の響

縄文の響
純米吟醸
720ml

¥2,640(税込)

魚沼酒造の酒蔵物語

目出度いと言えばこの酒で祝う
《味のある、うま味のある飲み口、飲んだ後はさっぱり》


淡麗辛口とは一味違う、最初もさっぱり、後もさっぱりではつまらない。
天神囃子(てんじんばやし)。地元では目出度い時にこの酒を贈り、この酒で祝う。

30数年前までは他県の大手の酒が売れていた、この酒を造ってからは縁起のいい酒としてこの地域で売れだした。
過去に大きな反省がある。以前の日本酒ブームの際に言われるがままに県外に酒を出したら地域で呑む酒がなくなった。
地域に愛されて育った酒が地域に無い…これは大きな反省だった。現在県外出しは僅か10%程度。

天神囃子とは古くからこの地域で目出度い時に謡われ続けたものです。男衆が声を揃えて謡うのですがカッコいいのです。
この酒は県外では買えない目出度い酒なのです。



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