灑から6年。銘酒・越乃寒梅の蔵元 石本酒造が造る渾身の新作が登場しました。
その名は「浹 - amane -」。
「広く行き渡る」「めぐる・一周する」「うるおす」を意味する言葉。
引用文献:「現代漢字語辞典」角川書店
誰もが等しく日本酒を通じて、豊かな時間を過ごしてほしい。
「浹」という酒を通じて、人々が絆をはぐくみ、つながり合い、美しい調和を生み出す酒でありたい。
当代蔵元の強い願いが描く理想の世界から生まれた、新しい純米吟醸がここに。
心和ませるみずみずしいグリーンのボトルは、越乃寒梅のふるさと「亀田郷」に広がる里山をイメージしています。
しっとりとやわらかな口当たり。控えめながら上品で穏やかな香り。心がホッと和む一杯です。
「浹」はどの温度帯でもお楽しみいただけますが、香りと味の広がりを存分に楽しめる15度前後が特におすすめです。滑らかで膨らみのある「灑 – sai -」と飲み比べるのもまた一興。
さあ、令和・新時代の越乃寒梅を楽しみましょう。
※石本酒造 WEBサイトより一部転載
酒蔵物語「石本酒造」
創業:1907年
所在地:新潟県新潟市江南区
幻の酒、越乃寒梅
《いい米、いい水でないと、いい酒にはならない これが淡麗辛口の始まり》
幻の寒梅と言われ全国に “新潟淡麗辛口”有りと言わせた蔵。
理想の酒を造るための努力は私財を使い果たし倒産寸前だった。それでも自分達が美味しいと思う酒を世に問い続けた。
きっかけは昭和40年頃佐々木久子の酒料理の本に取り上げられ、評価が広まっていった。
越乃寒梅が全国に知れ渡り困った問題が起こる。その希少性と価値感はと贈答として使い回されて飲まれる時は2年も3年も後…品質が心配された。
抱き合わせ販売と言って越乃寒梅と売れない酒を組み合わせて売るなんてことも起きた。1本1万円以上の値をつけたり、空瓶にも値段がつくほどだった。ついには偽物の登場。
日本酒がこれほどの価値が付いたのはそれ以降無いと思います。この蔵はどんなに売れてもその量を増やす事はしませんでした。酒質を守る為です。
この酒を持っているだけで当時は優越感でした。いまでも喜ばれる酒です。