甘酸っぱく、はじけるみずみずしさ
福顔酒造さんがまた新たな試みを始めました。
その名も「えちご只今さんじょう」。
福顔酒造さんは三条市にあります、三条と参上をかけているんですね。
初口の味わいに驚きます。甘酸っぱーいみずみずさが口いっぱいに広がります。
この味わいは、槽口から垂れてくる酒をそのまま密封瓶詰めしたから出せる味わい。
フレッシュさを纏った味わいが楽しめます。

酒蔵物語「福顔酒造」
創業:1897年
所在地:新潟県三条市
ウイスキーの樽で日本酒を醸す
《酒造りは人づくり、品質は人の質が映る》
日本酒の熟成をウィスキー樽で行う。→遊び心でやってみたとは言いますが、かなりの決断だったはず。
酒蔵は毎年の味の変化を恐れ新古調合という調整をして毎年酒の味を守ります。その正反対にある楽しみを追及したわけです。
スコッチ樽は女性向、バーボン樽は男性向と次第にその嗜好性も明らかになってきた。
私は五代目ですが婿です。三代目からどういうわけか男子が出来ず、ずっと婿がこの蔵に入っている。先代は若くして亡くなってしまったのでお金の事も蔵の事も税の届けもわからず苦労した。
日本酒の可能性や新たな楽しみ方はこういった蔵の挑戦で生まれて行きます。それはこれまでの秤では測れない、だから成功するかどうかもわからない…冒険だと思います。そんな中から傑出という言葉は生まれるのだと思うわけです。