雪国からトロピカルなお届け
恩田酒造さんの酒はそれぞれ個性際立つ味わいの面々が揃いますが、その中でもこれはまた別格の個性を輝かせています。
雪国新潟にの酒でありながら、トロピカル感満載の酒。
南国フルーツ系の香りが立ち上がり、爽やかさを伴った甘みと酸味でやわらかく流れるような味わい。
生原酒でありながらアルコール度数は低くソフトな口当たりなので、日本酒入門酒としても最適な1本です。
恩田酒造さんは総勢5人のとても小さな蔵で、その中でもこの生原酒はレア度も高いです。
酒蔵物語「恩田酒造」
創業:1875年
所在地:新潟県長岡市
米そのものの旨味を生かす酒造り
《小まわりを生かして楽しい酒造りに挑戦する》
この蔵の面白さは“鼓おりがらみ88”
こぞって精米歩合をどんどん高め(大吟醸酒などは半分以上削ります)奇麗な味の酒造りに向かう中で、米本来の旨味を出したいとして真逆の酒造りに試みた。
精米歩合88%、つまり12%しか米を削らない酒。
利き酒の集まりでこの酒と餡子をペアリングしたところ思わず「へぇ~」という納得の声が皆からもれた。
餡子に合う酒…? 不思議に思うかもしれませんが、これが日本酒の幅。
他にもこの蔵は古代米を使った酒も造っている。
精米歩合を高めることが主流となっていますが、酒は米と水で出来ます。
その米丸ごとの持ち味を生かすというのは昔っからの本来の酒なのですが、今になると逆に新しい酒のように感じます。不思議な感じです。