飲み手に寄り添う酒
透明感のある飲み口の中にやわらかな旨味が広がり、ほんのりと広がる米のやさしい甘みが穏やかな余韻を醸し出します。
冷酒はもちろん、寒い時期にはぬる燗にしても美味しくいただけます。
長谷川酒造がある新潟県長岡市摂田屋は酒・味噌・醤油などの発酵醸造のまちとして知られています。
醸造のまちの技術力の高さが窺い知れるような酒を造っています。
2004年の新潟県中越地震によって蔵が酒タンクが全壊したそうです。しかし、多くの人の手によって支えられながら醸造を再開することができました。
現在も飲み手に寄り添うような、さらなる良質な酒を造っています。
販売価格には化粧箱の代金も含まれています。
酒蔵物語「長谷川酒造」
創業:1842年
所在地:新潟県長岡市摂田屋
女性の感性を感じる酒蔵
《喉にひっかかるのはダメ、スゥーっと吞める淡麗甘口》
長野の米、美山錦を使う。もともとは信州の出であったためルーツの酒を大事にしている。
酒については 「辛口ではありたいですが辛いだけではダメ、呑みごたえも必要ですが喉にひっかかるようではダメ、スゥーと喉を通る淡麗旨口に辛口が加わるこんな感じがいいですね」…と。
作曲家遠藤実先生がこの蔵を度々訪れている。「僕はこんな酒が呑みたい」と言って書き残した書がある。《雪紅梅》という書だ。その思いを叶えたのが代表銘柄“雪紅梅”
蔵は長岡の摂田屋という所にある。酒、味噌、醤油といった醸造の町として知られている。今でも味噌蔵3つ、酒蔵2つ、サフラン酒蔵1つが街並みの風景を醸している。
私が蔵を訪れたのが夕方、歴史を感じる居間で数人が静かに終礼の最中でした。
代表は長谷川葉子さん、酒に対しての思いをしっかりともった女性の蔵元です。女性の感性を感じました。女性の感性で醸す酒もいいなぁ~と思うわけです。