質実な佐渡の地酒
ほのかな香りと程よい酸味、淡麗でなおかつキレのある辛口。
じっくりと味わうと、こんなにも美味く高品質の酒だったのか、と驚嘆します。
コアなファンがいるのも納得の酒です。
加藤酒造店は地元佐渡産の酒米のみしか使用しないオール佐渡酒米にこだわっている酒蔵です。
さらに仕込水にも大変なこだわりがあり、良質な地下水を求め、なんと蔵ごと移転した経緯があるほどです。
蔵人も新潟清酒学校にて学んだ醸造技術を基に、よりうまい酒を造るための後押しを受け、酒造りに励んでいます。
醸造量は少なく市場に多く出回っている酒ではありませんが、こんなにもうまい酒があるんだということを改めて知らしめるような酒蔵です。
販売価格には化粧箱の代金も含まれています。
酒蔵物語「加藤酒造店」
創業:1915年
所在地:新潟県佐渡市
いい水を求めて蔵の移転までやった蔵
《みずみずしい酒 晩酌酒を大切にレベルアップ》
もともと海鮮問屋、材木屋、建設屋と手広く事業をやっていた。冬の仕事を求めて酒造りを始めた。
1990年、これまで造り続けた酒蔵の場所から今の場所に移転。理由はいい水、軟水を求めてです。
移転した場所は以前酒蔵のあった場所で佐渡の人はここがいい水だということをみんな知っている。
「もっといい酒を造りたい…。」その為の大きな決断でした。
この蔵は品質を高めるために65℃で火入れをした後、一気に25℃まで冷やす。こうすることで酒の劣化を防ぐ為。秋まで置いておくと酒に違いが出で来る。
いい酒を造る為にいい水を求める。大きな投資を行ってまでもそれを求める。酒造りにとって水がいかに大事であるかを教えてくれています。