全量純米系を醸す蔵
新潟県内には全量純米蔵は3つしかない。そのうちの1つ、雪椿酒造。
純米系には醸造や保存、味の理想形、様々な面で技量と手間が多くかかります。
それでも全量純米にこだわるのは、新潟淡麗辛口その先を行くため。
アタックにはさわやかな酸味と香りが感じられ、その後はアタックとの印象とは裏腹にしっとりとした米の余韻が感じられます。
杜氏が技と技術を込め、越淡麗の旨味を最大限に引き出し醸した逸品。
旨味とスッキリとした香味の絶妙なバランスを持つお酒です。
販売価格には化粧箱の代金も含まれています。
酒蔵物語「雪椿酒造」
創業:1806年
所在地:新潟県加茂市
純米しか造らない蔵
《味のある酒とは甘みです》
23BYから全量純米酒を造る蔵。アルコール添加の酒に比べて造りとしては手間と時間、そしてリスクも大きいと言う。
アルコール度数を自力で上げなくてはならず、これがアル添酒とは違う面倒さ。
26BY(年度)越後流酒造技術選手権大会で純米酒の部で見事受賞を受けた。全国に広がる越後杜氏が競う大会で大変名誉ある品評会。
この受賞者はつつみ隠さず技術をオープンする。こうして新潟の蔵は共に発展してきた。
品評会は減点方式なので目立つ酒、癖のある酒は不利になる。
新潟は蔵同士の関係がとても良いです。小さな蔵が大量生産地に勝つために各蔵の連携を考えたのでしょう。
清酒学校や醸造試験場もその表れだと思います。新潟の酒はこうして共に学び合い発展してきたのだと思うわけです。
※23BY…BYは製造年度Brewery yearの意味。23BYは平成23年度醸造という意味。