酒蔵オンステージ ─ 今月いち押しの酒蔵 ─

創業1999年 - 「よしかわ杜氏の郷」

酒蔵オンステージとは、新潟県内の酒蔵全蔵について、
一蔵2ヶ月ずつ、ぽんしゅ館を挙げて押していく取り組みです。
オンラインショップでも実店舗と同様のスケジュールにて、
 対象蔵の商品を拡充いたします。

2025年4月から5月は、上越市のよしかわ杜氏の郷を押します!

よしかわ杜氏の郷 外観

越後杜氏発祥の地、吉川から。
地元の米と水で醸す本物の酒

上越市吉川区は、かつて日本を代表する杜氏集団「越後杜氏」の一流派・頸城(くびき)杜氏の拠点として知られてきた地域です。
越後杜氏の歴史は、雪深いこの地域で米作りをしていた農家たちが、冬の間に関東や中部地方の酒蔵へ出向き、酒造りの技を磨いたことに始まります。なかでも頸城杜氏は、上越地域を中心に活躍し、その確かな技術と誠実な仕事ぶりで多くの蔵元から信頼を集めました。

この頸城杜氏の伝統を受け継ぎ、1999年に誕生したのが「よしかわ杜氏の郷」。地元産の酒米、尾神岳の伏流水、そして地域の想いを込めた酒造りを、今もなお丁寧に続けています。

吉川地域には、かつて新潟県立吉川高校に「醸造科」があり、在校生が実習で実際に酒造りを行っていました。生徒たちが仕込んだ「若泉(わかいずみ)」は“幻の酒”として知られ、漫画『夏子の酒』にも登場したほど。今はもう味わうことのできないこの酒に象徴されるように、吉川は昔から“酒と生きる町”でした。

※よしかわ杜氏の郷 ウェブサイトより一部引用

▼商品紹介:「天恵楽 純米吟醸 山田錦」

“吉川産”を貫く、土地に根ざした酒造り

よしかわ杜氏の郷 酒造り

よしかわ杜氏の郷が蔵を構える新潟県上越市吉川区は、清らかな水と寒冷な気候に恵まれた、酒造りに理想的な土地です。使用する仕込み水は、蔵の近くを流れる尾神岳の伏流水。ブナ林を通って湧き出すこの水は、やわらかく繊細な味わいを引き出してくれます。

冬には雪が深く積もり、外気温が安定して低いため、酒造りの発酵管理に最適な環境が整います。春には雪解け水が山々に染み込み、夏から秋にかけてはそれが湧水として地中からゆっくりと流れ出し、年間を通して水質が安定しています。

雪とともに生きてきた吉川の暮らし。
その自然が育む水と空気が、よしかわ杜氏の郷の酒を支えています。

手間を惜しまず、想いを込めて ─ 小仕込みの丁寧な仕事

よしかわ杜氏の郷 酒造り

よしかわ杜氏の郷の酒造りは、最新の設備に頼りきるのではなく、職人の感覚と経験を重視した手仕事にこだわっています。特に大吟醸などでは1,000kg前後の少量仕込みを採用し、仕込みごとの個性に合わせて細やかに調整しています。

洗米や蒸し、麹づくりといった各工程は、すべて人の目と手を通じて管理。麹は10kg単位の箱で仕込み、香り・湿度・温度を繊細に見極めながら最適な状態に仕上げます。

使用する酒米は、地元の契約農家や蔵人の関係者が育てた吉川産の米。収穫された米は低温倉庫で丁寧に保管され、品質を維持したまま、必要なタイミングで仕込みに使われます。

こうした丁寧な仕事を、だれもが見られる場所で行っているのも、この蔵の特徴です。
よしかわ杜氏の郷は、道の駅「よしかわ杜氏の郷」に併設されたガラス張りの酒蔵。
醸造中の様子を間近で見られる開かれた蔵として、地域にも愛されています。

天恵楽 純米吟醸 山田錦

よしかわ杜氏 特別本醸造

よしかわ杜氏 大辛口

有りがたし仕込み 純米梅酒

よしかわ杜氏の郷の酒蔵物語

高校生が日本酒を造っていた…
《歴史を残すだけでなく町民の誇りを呼び起こす》


全国で一番新しい酒蔵。道の駅が酒蔵というのはここだけだと思う。
税務署の方針だと今後新たな酒造免許は出ない。

よしかわ杜氏…その歴史は300年に及び全国各地で活躍した杜氏集団。当時57集落の内27集落に酒蔵があったくらい酒造りが盛んだった。
この町には平成18年まで吉川高校醸造化という醸造家を育てる高校があった。この高校性が造った酒「若泉」という酒がある。
つまり未成年者が酒造りを学び造っていたという事になる。
麹と掛け米は同じ米を使う。→違う米を使う事が多いのですが、これも一つの個性です。

この酒蔵の誕生は故八木一郎町長の功績だと話してくれました。この酒蔵は歴史をのこすだけではなく町民の誇りやプライドを呼び起こす為の施設でもあります。
自分が住む町、故郷に自慢するものがある…素晴らしいことだと思うわけです。






“酒蔵マップ”

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